サードメディスン

サーカディアンリズムとイオンマトリックス図


睡眠はリズムを刻んで上下動を繰り返しています。
浅いレム睡眠と深いノンレム睡眠ですね。
地球上の生物は、地球の自転に合わせ体内リズムを調節していて、
人間自身にも約25時間の体内時計が備わっていることがわかっています。
これはぴったり24時間ではなく、やや長いので約という意味が入った
サーカディアンリズム(概日リズム)と呼ばれています。

睡眠のリズムを地球上の時間に合わせるには、太陽の光を手がかりに
しています。
朝起きて、太陽の光を浴びることによって、網膜から視神経を伝わって、
脳の視床下部に、光の情報が伝わります。
光を浴びることによりセロトニン神経の働きが活発になり、
それと同時にに松果体からのメラトニンの分泌がストップして、
体内時計が調節されています。
また、体温やホルモン分泌など体の基本的な機能も、サーカディアンリズムと
かかわっています。

<体温の推移>
体温は午前4時ごろに最も低くなり、やがて上昇して目覚めにいたります。
そのまま日中は上昇を続け、午後6時ごろに頂点を迎えます。
このときがもっともエネルギーのある時間帯だといえます。
そして夜6時以降になると、体温が下降をはじめ、寝入ると同時に
さらに体温が低下していきます。

<ホルモンの分泌>
睡眠のリズムと歩調を合わせるようにして、ホルモンの分泌が行なわれています。
成長ホルモンは、眠り始めの3時間に多く分泌されるそうです。
これは深いノンレム睡眠のときです。
このとき子供の体は成長し、大人の場合、傷んだ細胞を修復したり
肌のメンテナンスを行なっています。
お肌のゴールデンタイムといわれる所以ですね。
朝型でも夜型でも、寝入りばなの3時間に分泌されるそうです。

睡眠リズムとメラトニンも密接にかかわっています。
メラトニンは松果体から分泌されるホルモンで、夜10時ごろから
分泌を開始します。
そして寝入るとともに大量に分泌され、睡眠を維持する働きがあります。
光の量が多いと、メラトニンの分泌が少なくなり目覚めやすくなるので、寝室はなるべく照明を落としたほうがよいですね。
明け方になると、徐々に分泌が少なくなり、朝日を浴びると、びたっと
分泌が止まります。

コルチゾールも睡眠リズムとかかわっています。
コルチゾールは副腎皮質ホルモンで、睡眠中に低血糖にならないように、血糖値を上げる役割があるそうです。
睡眠の後半で分泌を開始するのですが、寝起きにコルチゾールの分泌量が少ないと、朝の寝起きに影響がでます。
寝る前に、明日何時に起きるぞ!と決めるとそれがストレスとなって、
起きる時間の約1時間前にコルチゾールの分泌量が増加することが
わかっているそうです。
コルチゾールは交感神経を刺激し、自然と目覚めることができます。
人間は、まさに体内に目覚まし時計を持っているのですね。

こうした人間に本来備わっているリズムを、現代は現代の時計に
無理やり合わせてしまっているところがありますが、都会で生活を
している以上は歩み寄れるところで手を打つというのが得策でしょうか。

<イオンマトリックス図>
サードメディスンのイオンマトリックス図はサーカディアンリズムに添っています。
この1日の周期に添って、食事や運動、健康法なども、どの時間帯に
行ったら効果的かというデータのもとにアドバイスを行っています。

せっかくなら高い効果が見込める時間帯にアプローチを行うことで
よりよい結果を得られるといいですね。

自分のグラフを知り、グラフのバランスを整えることで、本来私達が
持っているリズムを最大限活用して、生きる力を発揮できたらと
思っています。

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