精油

ミントで澄みわたる爽快感

ペパーミント Mentha × piperita
シソ科
水蒸気蒸留部位:全草(根以外)

西洋薄荷(セイヨウハッカ)、コショウハッカとも呼ばれます。
スッとした爽快感と冷涼感を感じる精油で、食品や歯磨き用品、デオドラント製品や
口臭ケアなどに多用されているのですっかりお馴染みの名前だと思います。

夏用の製品に特に多く使用されることが多いのですが、それは皮膚への塗布で冷却感や爽快感を
感じる作用があるからです。
この冷却感、夏ならいいのですが、まだ精油の作用をよく知らないとき、冬の季節にペパーミントの
オイルでトリートメントを受けたことがあり、その後、寒くて寒くてほんとうに風邪をひいてしまった
という苦い経験があります。
精油自体は思ったより香りも強く、肌への刺激もあるので、ブレンドする際は量を少なめにして様子を

見ながらブレンドすることや、濃度に気をつけるなど注意が必要となります。

ペパーミントの精油は、呼吸器系、消化器系、神経系、リンパ系など多くの働きをサポートする精油
ですが、含まれる成分による禁忌事項と注意事項があります。

(禁忌事項)3才未満の乳幼児、妊婦、授乳中の産婦、神経系統の弱い患者(老人)、てんかん患者には
使用しない。
(ケトン類、特にl-メントンに神経毒性があるため、また堕胎作用があるため)
(血圧上昇作用によりマッサージ後、血圧が急速に上がる可能性がある
(注意事項)3才以上の幼児には長期間、継続的、広範囲に多量の使用は避け、低濃度で注意をして使用する
高血圧症の人には長期間、継続的、広範囲に多量の使用は避け、低濃度で注意をして使用する

とほかのどの精油よりも禁忌・注意事項が多いのです。

有用性がある精油ですが、使用には十分注意する必要がある精油でもあるということです。

【日本薄荷】
アルベンシスミント Mentha arvensis
シソ科
水蒸気蒸留部位:全草(根以外)

日本薄荷は江戸時代より栽培が始まり、明治初期には北海道でも生産が広まったといわれています。
北見薄荷工場も作られ、一時期は世界の生産量の7割をも占めるまでさかんに作られたようです。
戦後、他国の安価な精油や合成香料の台頭により生産農家は減少し、今では数えるほどになっているのが
現状です。

日本薄荷はペパーミントに比べてメントールの含有率が多いです。
また花が咲いた直後と、咲いてからしばらくした後とでもその含有量が変わるようです。
禁忌・注意事項はペパーミント同様となります。

香りはペパーミントより甘さが少なくよりすっきりとしています。

ペパーミントと日本薄荷は好みにより使い分けもいいかもしれません。

ハーブのミントは夏に飲みたくなるあのキューバのカクテル「モヒート」に欠かせないものですね。

ラム酒とトニックウォーターとライムジュースにペパーミントをたっぷり入れた爽やかな清涼感と甘さが

つい飲み過ぎてしまうかもしれませんが以外と強いので気をつけてくださいね。

それとミントは「ミントテロ」などというありがたくない言葉もあるとおり、丈夫で繁殖力旺盛な植物です。

例えば同じプランターにミントとほかのハーブを一緒に植えたら勝手に交配してしまうとか

庭の地面にミントを植えようものなら庭中がミントになってしまったとか。

一つのプランターで育て、ミントティーやモヒート、デザートの飾りにと活躍させましょう。

日本でも生産できる馴染みのある精油ですし、その有用性をうまく活かして使えたらいいですね。

甘さのある精油との相性がとてもいいペパーミントで

こんなブレンドでスッキリ感と甘さのあるデオドランドスプレーはいかがでしょうか?

パルマローザ
ゼラニウム・エジプト
ペパーミント
(全部で10滴 ペパーミントは少なめに)
無水エタノール 5ml
精製水 45ml

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